退職祝い|お祝いに傘をいただきました

私はパートで勤務していましたので、仕事は何回か変わっています。ですので、数回退職祝いをもらっています。

その中で一番最後にもらった退職祝いのエピソードです。

私は当時地元では有名な百貨店のテナントに勤務していました。100%自社製品を取り扱うショップで、単価も安い割には品質も良かったと思います。

当時はリーマンショックの嵐が吹き荒れていて、百貨店も例外ではなく、お客様の数が頭打ちで、新規客も増えずあえいでいる状態だったのですが、ある日の夕方仕事をしていると、本社から一本の電話がありました。

「人件費削減の為、来月で契約解除」という突然の解雇通告でした。確かに私はお客様とは話すのですが、あまりしつこくオススメすることができず、常連客の方は出来るのですが、販売実績に結びつかないという残念な販売員だったのです。

あの時はショックで職場にもかかわらず泣いてしまいましたが、今思えば会社も辛い立場に立たされていたのかもと思います。

どちらにしても、販売実績が伸びない私に店長がイラついていて、結構辛く当たられていたので、そろそろ精神的に辛くなっていたので、辞めるきっかけにはよかったのかもしれません。

そして退職当日、夕方にはお休みだったほかのパート社員の人も駆けつけてくれて、花束と傘をもらいました。なんで傘なんだろ?とは思いましたが、私はあまり物に執着しない性格なので、傘は家にあったビニール傘か、黒い傘を使っていました。

「一階でかわいい傘を千円で売ってるよ」それを見た同僚から遠まわしに買い換えたら?という話があった事をその時、思い出しました。

その傘は某ブランドの傘で、物の価値が分からない私にも高級な物である事はすぐに分かり、申し訳ない気持ちになった事を思い出します。

あれから数年が経ちましたが、元職場の入っている階には未だに行く事は出来ません。それは、本当に申し訳ないという気持ちが強いからです。

パート勤務、売り上げの上がらない販売員、なのに皆さんが親切にお祝いを贈ってくださった事、考えれば心から申し訳なくなるんです。

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