退職祝い|とてもお世話になった女性の先輩

以前の職場で、

とてもお世話になった女性の先輩が、病気療養のため退職することになりました。

乳ガンの初期で手術は成功したのですが、やはりムリはせず、治療に専念したいとのことでした。

この先輩には、個人的にとてもお世話になっていました。

そこで、職場一同として退職祝いを渡すほかに、やはり先輩にお世話になっていた、仲の良い同じ課の女性3人で、それとは別に退職のお祝いを渡そうということになりました。

この先輩、夫婦二人暮らしで、子どもはいません。長年夫婦共働きだったので、時間はないけれど、お金には余裕があったとみえて、持ち物はすべてブランドのものや高級そうなものばかり。

着ている服も私とは大違いです。そんな先輩、とても目が肥えていますから、退職のお祝いに何をあげたらよいか、とても迷いました。

何か高級ブランドのものを…とも思いましたが、もうすでに持っているでしょうし、服の好みなども、ハッキリしている人なので、趣味が違うと、かえって迷惑な場合があるでしょう。

あまり安物は失礼に当たるでしょうが、かといって値段の高いものは3人出しあったところで、買えるはずもありません。病気で辞めるということなので、いろいろ制限もありました。

何をあげたら良いのか、あれこれ迷いましたが、中々結論は出ず…。そこで思い切って、先輩に何が欲しいか聞いてみました。

すると、退職後は蕎麦打ちをやりたいので「蕎麦打ちセット」が欲しいとのこと。

美人でセンスが良く、ブランド物を着こなしていた先輩の、あまりにも意外な言葉に驚きましたが、病気になったことで、違う生き方をしたくなったのかも知れません。

でも、「蕎麦打ちセット」なら値段もそう高くはなさそう…。今思えば、多分、これも先輩の私たちへの心遣いだったんだと思います。

どこで「蕎麦打ちセット」が買えるかわからなかったで、取り敢えずネットで調べてみたら、いろいろありました。めん台、めん棒、こね鉢、包丁、ざる…などなど。何から何まで揃ったものから、必要最低限揃ってるだけのものまで。

予算は3人で15000円くらいでしたので、一番高いセットのものはムリでしたが、そこそこのものを買うことができました。

もちろん先輩は、とても喜んでくれました。退職から1年ほど経ったころ、先輩の家に3人でお邪魔したことがあります。

その時に、自家製のお蕎麦を振る舞っていただきました。このお蕎麦、びっくりするくらい美味しかったです。

聞いたら、セットについていたDVDを見ながら、かなり練習したそうです。これなら店も持てるのでは?なんていう話も出たくらいです。

先輩のご主人はそろそろ定年が近いそうですが、夫婦揃って蕎麦を打つ姿が見られるかも知れません。

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