退職と一言でいっても、その理由は様々です。ただ、一つ、共通して言えることは、
最近の傾向として、「退職=終了」ではなく「退職=出発」というイメージでとらえることが多くなってきたということです。
それに伴い、退職祝いもまた、これまでのように、ただ労をねぎらうというだけのものではなく、さらにこれからの飛躍を祈るものに変わってきたということができるでしょう。
まさに、退職祝いに対する意識が、「過去を祝う」といったものから「未来を祝う」ものになったということです。
以上の観点を念頭に、具体的に、退職のお祝いを贈る場合について考えてみると、余りに引退を意識させるものは良くないといえそうです。
いかにも余暇に使いそうなパジャマや部屋着などはどんなに高価な物であっても考え物です。
同じ、家の中で使うものなら、例えば、エプロンや料理セット、日曜大工セットなど、新たにチャレンジできそうなものの方が良いように思われます。
また、挑戦という意味では、パズルや絵の具セットなど、今までできなかった時間のかかる趣味のものも喜ばれそうです。
その他、仕事が忙しくなかなか休みもなかったような人ならば、本人だけでなく家族も楽しめるお祝いこそ、ふさわしいものかもしれません。
旅行券や少し高級なホテルのディナー券などをプレゼントしてみるのはどうでしょうか。
最後に、退職祝いのタブーとしてハンカチを贈るということがあります。ハンカチは、手布(テギレ=手切れ)を意味するものとして大変失礼に当たりますので、注意が必要です。